なぜ問題リスクの高い社員を簡単に入社させてしまうのか?内定前調査の重要性について

皆さんこんにちは。企業の内定前調査やバックグラウンド調査を行っております企業調査センターです。
弊社では企業規模の大小に関わらず様々なクライアント様からご依頼をいただいております。中でも内定前調査のご依頼が多く、業務を進める中でクライアント企業の人事担当者様と密にコミュニケーションを取らせていただいております。

人事担当者の方は優秀な社員の獲得が任務ですから、特に面接では気合が入りますよね。
応募者と話し、人間性やスキルを見抜いて、優秀な人間には逆に営業をするかのように引き込み、問題がありそうな応募者は事前にブロックするが業務の一環です。
しかし、多くの企業ではいかに経験のある人事担当者が面接をしたとしても、問題を起こすリスクの大きい社員を入社させてしまうものなのです。

問題のある社員をなぜ受け入れてしまうのか?

それではなぜ問題のある社員を受け入れてしまうのでしょうか?
その理由をお話する前に前提として抑えていただきたいのが、自分の行きたい会社を選んでいるわけですから、当然のことではありますが応募者は「何としても受かりたい」という気持ちが強いという点です。
ただその「受かりたい」という気持ちが、誤った方向に行ってしまい、自分を魅力的に魅せようとする「ウソ」に繋がってきてしまう応募者もいるということを抑えておきましょう。
そして応募者の「ウソ」に騙され入社させてしまうのです。ただこの「ウソ」にも2種類のウソがあると我々は考えています。

分かる「ウソ」と分からない「ウソ」

我々は採用の面においては、分かる「ウソ」と分からない「ウソ」の2つがあると考えています。
まず分かる「ウソ」というのは、技術やスキルに関する内容です。
多くの人事担当者の方は、技術やスキルの面においては履歴書や面接において把握をすることができるかと思います。
・技術熟練度等に関してはその仕事に従事した期間
・技術スキルに関しては制作物の確認やプロジェクトの内容
・技術系大学を卒業しているのであれば卒業証明書の提出を求める
などの工夫で対処できますし、面接を進めていく中で詳細まで聞いていけば、その業界に詳しい人事であれば真偽を見抜くのは造作もないことでしょう。

しかし、人事の方々が抱えるお悩みというのは、我々が見えない「ウソ」と捉える、人間性に関する内容です。
実際に我々にご相談して下さるクライアント様もトップダウンでの採用を長く経験されている企業の代表や、人事経験の長い採用担当者などでも「人間性を見極めるのは難しい」と口を揃えています。
その理由として、そもそも面接という限られた時間の中で人は簡単には本性を表さないということが挙げられます。
本人はこの面接で内定をもらうためにありとあらゆる準備をしてきます。「Aと聞かれたらBと答えよう」といった下準備から、面接における参考書を熟読し精一杯好印象に見られる努力をします。こういった就職・転職に関する情報は書籍でもインターネットでも様々なところから取得することができます。
そういったもう一人の自分を作り上げる準備を行ってから面接に臨んでくるわけですから、それは1時間ちょっとのお話では見破ることは難しいでしょう。

中には過去の経歴の改ざんしてまで応募してくるのです。弊社にご依頼があり調査したケースでは、履歴書にはA社からB社に転職経験があり退社の翌月から転職しているはずなのに、実は半年以上空白の期間が空いていたなどといったケースもあります。
この様なことを平気でやってしまうような人物の人間性を見極めるのは非常に大変です。
それではどうやって分からない「ウソ」を見破ることができるのでしょうか?

どうやって分からない「ウソ」を見破るのか?

そうなると一体どうやって分からない「ウソ」を見破ることができるのでしょうか?
まず一番簡単な方法は調査会社に依頼をすることです。
調査会社には様々な調査をする会社がありますので、その人についての身辺調査をしてくれることでしょう。
しかし、例えば探偵の様に尾行調査するようなものもあれば、新聞情報や官報などを調べて犯罪歴や破産歴を調べるようなものまで数多くあります。

ただ、先程挙げた2つの例では費用も高くなってしまいますし、調査にも時間が掛かるので、社員を複数名採用する企業にはあまり向いていません。
そこでオススメする調査が弊社でも取り扱っている「SNS調査」です。
このSNS調査とは応募者のSNSの投稿内容や掲載プロフィールなどを調べ、それを元にその人の人間性を見極める調査方法です。SNSはその人のプライベートの一面を色濃く残しており、人間性を見極めるためには最適です。投稿内容が会社ついてであれば、その人の仕事の姿勢を評価したり、仕事の愚痴や上司の悪口などが多ければ職務意識に欠ける面が見えてきますし、プライベートの投稿が主であればその人の趣味趣向が分かります。

さらにSNSでは交友関係も調べることができますので、例えば「友達(フォロー先)」に入れ墨が入っていて、いかにもガラの悪い人がいれば、反社会的勢力との可能性を見つけることもできます。この様な形でSNS調査というのはその人の人間性を見極めるために最適な調査方法でもあるのです。

実際にあった!SNS調査で分かったコト

ここで1件弊社の調査事例をご紹介します。
都内にある大企業の中途採用の際にご依頼をいただきSNS調査を行いました。
調査を進めていくと20代後半の男性のSNSに不審な点が見受けられました。
直近の投稿内容は年相応の投稿をしているのにも関わらず、過去に販売手法に問題があり、業務停止命令を受けているネットワークビジネスの集会に参加している写真を挙げており、「友達」にそのユーザーが多く登録されていました。また投稿内容も1~2年前のものですが、お金や副業ビジネスに興味ありませんか?といったあやしげな内容の投稿も閲覧できました。
ただこういった人物に関しては、仮にこのビジネスを行っていたとしても履歴書などに正直に記載をしておいてくれれば人事としても、採用するかどうか考える所ですが、この応募者の履歴書にはこの職歴に関する記載はなく、空白の期間として履歴書に記載をされておりました。おそらくこの応募者は悪評高いビジネスへの関与でイメージが悪くなることを恐れ申告をしなかったと思われますが、結局、虚偽の申告をしたと判断され不採用という結果になりました。

実はネットワークビジネスなどを経験している人は、履歴書に記載しないケースが非常に多いのが特徴です。
この様にSNS調査では一見人辺りが良さそうに見えてもプライベートの本当の人間性を知ることができるのです。

まとめ

いかがでしたか。最後に弊社の調査事例をご紹介させていただきましたが、これは決してレアなケースなどではありません。昨今、問題を起こす社員を未然に防ぐために、採用前に調査を行う企業が増えてきました。大手企業だけでなく一般の中小企業までも行う様になりました。
是非、この記事をご覧の方の中に少しでも内定前調査にご興味のある人事担当者様がいらっしゃいましたら、弊社にお問い合わせいただければ幸いです。