SNSの投稿に不自然な点が…経歴詐称が発覚した事例

【調査事例シリーズ】 皆様こんにちは!
企業調査センターです。

当社(株)企業調査センターは、1999年から20年以上の調査実績と経験を活かし、様々な企業様から年間5,000件のご依頼を頂く法人専門の調査会社です。
長年の実践で培ったノウハウと独自のスキルを駆使し、クライアント様が求める多岐にわたる様々な情報収集・分析を行っております。

今回の事例はA社様からのご依頼で、営業職員の中途採用者に対するバックグラウンドチェックを行いました。候補者Cさんは営業職としてのキャリアが12年あり、計3社での職歴がありました。

SNSの投稿に、申告に無い業種に関する内容が

まずネット調査から開始。Cさんのものと思われるSNSアカウントが特定され、投稿内容に他者への執拗な誹謗中傷が多数投稿されており、また、生活に困窮していることを愚痴る内容が確認されました。
しかし、申告の経歴とは違う業種や会社経営していたという内容があり、出身地やアカウント名からCさんのものと思われていましたが、別人のものである可能性が出てきました。
ただ、投稿内容に社会人としての資質に疑問が感じられる内容が多数見受けられたため、Cさんのアカウントかどうか慎重に内容を精査していきます。

経歴に虚偽の記載の可能性

まず、詳細に投稿内容を確認していくと、誕生日の日付と投稿時の年齢が一致していました。
また、自分が居住している県を紹介する投稿や、以前営業として担当していた地域や場所を懐かしむような内容もありました。
前職の所在地を確認してみると、Cさんか活動していたエリアと凡そ一致します。

一致しないのは、経歴に無い職種に関する投稿のみ。
他にCさんの情報に繋がるものはないかと考えていたところ、同姓同名の破産が出ている地域に目をつけました。
経歴の中には該当しない地域なので一見全く別人のものと思われましたが、前職の概要を調べていくと、同じ地域にグループ企業が存在しています。

どうやら、Cさんが在籍していたのはグループ企業の販売会社で、経歴に書かれているのは都心部にある本部の社名でした。
実際、在籍確認を行うと、申告より大幅に在籍期間が短く、虚偽の申告であることがわかりました。

破産歴を特定されないようにしていた?

先ほどの破産歴は法人名での破産も確認され、CさんがSNSに投稿していた業種と推測できるような社名でした。
この法人について確認していくとCさんが代表者で、都市部から出身地に戻ってきたというSNSの投稿も破産の時期と一致しています。

SNSはCさんのものと特定され、投稿内容に人間性の欠落が見受けられ、また無申告の職歴や破産歴が確認されたことから、リスク判定は一番低評価のD判定となりました。
調査員が粘り強く調査し、幾つかの情報を繋ぎ合わせることで重大な懸念事項にたどり着くことができたケースでした。

バックグラウンドチェックやSNS調査に関心をお持ちの企業様は企業様は弊社HPよりお気軽にお問い合わせ下さい。様々な事例を含め詳細をご説明いたします!