- 近年、「退職代行サービスを利用した社員にどう対応すべきか」という相談が、私たちのもとに急増しています。
- 職場の引き継ぎがうまくいかなかった、突然連絡が取れなくなり業務に支障をきたした――
- そんな声が現場の人事担当者から多数寄せられています。
- 背景には、若年層を中心に広がる「静かに辞める」文化の定着があります。
- 便利でスムーズな選択肢として退職代行サービスを利用する人が増える一方で、企業にとっては、事前に見えにくいリスクとして蓄積しているのが実情です。
採用前に「退職代行、使ったことありますか?」を確認するという選択
- こうした課題に対応すべく、当社・株式会社企業調査センターでは、採用前調査(バックグラウンドチェック・リファレンスチェック)における新たな確認項目として、「退職代行サービスの利用有無」の調査を2025年5月19日より正式に導入いたしました。
- 調査は、候補者の同意を得たうえで以下の2つの方法により実施されます。
- • 前職の人事担当者へのヒアリング
- 退職時の手続きの流れや連絡経路を確認しながら、退職代行サービスが介在し
- ていたかどうかを明確に確認します。
- • 推薦者(リファレンス)への聞き取り調査
- 退職時の様子や引き継ぎ状況に加えて、第三者(退職代行)の関与があったか
- 否かについても直接確認し、情報の正確性と整合性を担保します。
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“不採用のための調査”ではありません
- この調査は、退職代行を使っていたこと自体をネガティブに評価するためのものではありません。あくまで目的は、候補者の退職の背景を客観的に把握し、入社後のミスマッチやトラブルを未然に防ぐことです。
- 退職代行という選択肢が一定の社会的役割を持つ一方で、企業側は「どのように退職したか」までを含めて、採用判断のための透明な材料として捉えていくことが重要になっています。
採用は、過去の“出口”を知ることから始まる
- 履歴書や面接だけでは見えてこない“退職の経緯”。
- その背景にこそ、企業との相性や、リスクの種が潜んでいることもあります。
- 採用という“入口”の前に、「過去の出口」を丁寧に把握すること。
- それが、これからの採用活動に求められる新しい視点だと、私たちは考えています。
■ 株式会社企業調査センターの採用前調査とは
- 当社では、職歴・経歴の確認にとどまらず、退職理由や職場での人物像、周囲からの評価を含めた多面的な調査を通じて、企業の採用リスクを可視化する支援を行っております。
- 形式的なチェックではわからない「人となり」を、入社前に把握しませんか?
候補者との社風や同僚との相性を診断するサービス
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