採用前SNS調査で判明した20歳未満の飲酒・喫煙投稿|入社後の情報漏洩を防ぐために企業が見るべき点

  • 新卒採用では、面接の受け答え、履歴書、エントリーシートだけでは見えない問題があります。その一つが、SNS上に残された過去の投稿です。
  • 「学生時代の投稿だから問題ない」
  • 「若い頃のことだから採用判断に入れる必要はない」
  • そう考える企業もあります。
  • しかし、採用前のSNS調査で、20歳未満の飲酒・喫煙に関する投稿が確認された場合、企業が見るべき点は飲酒や喫煙そのものだけではありません。 本当に注意すべきなのは、本人がルール違反の可能性がある行動を、第三者が見られる場所に自ら投稿していたことです。
  • ある新卒採用の事例では、候補者は面接での印象もよく、受け答えも丁寧でした。企業側も採用を前向きに考えており、最終確認の段階に入っていました。 ところが、採用前調査の一環として公開範囲のSNSを確認したところ、学生時代の投稿に問題が見つかりました。 投稿には、20歳未満とみられる時期の飲酒写真、喫煙している様子、深夜の集まりで騒いでいる動画が残っていました。
  • さらに、本人だけでなく、友人の顔、飲食店名、学校名、サークル名がわかる内容も写っていました。
  • ここで企業が強く警戒すべきなのは、本人が「外に出してはいけないもの」を判断できていない可能性です。 社会人になると、社員は日常的に社内情報へ触れます。
  • たとえば、研修資料、社員証、入館証、シフト表、顧客名、取引先名、社内チャット、業務端末の画面、会議資料、オフィス内のホワイトボードなどです。 本人は何気なく写真を撮っただけでも、背景に会社名、顧客名、案件名、金額、個人情報が写ることがあります。
  • そして、それをSNSに投稿すれば、企業にとっては情報漏洩です。
  • 「悪気はありませんでした」
  • 「友人に見せるだけのつもりでした」
  • 「すぐ消したので大丈夫だと思いました」
  • このような説明は、情報が外部に出た後では通用しません。 SNSは、一度投稿されると、削除してもスクリーンショット、転載、保存によって残る可能性があります。投稿者本人が消した後でも、企業名と一緒に拡散されることがあります。
  • その結果、企業には次のような影響が出ます。
  • 顧客からの問い合わせ
  • 取引先からの信用低下
  • 社内調査の実施
  • 広報対応
  • 採用責任の確認
  • 教育体制への批判
  • 問題は、投稿した社員一人で終わりません。
  • 「なぜ採用前に確認しなかったのか」
  • 「この会社は情報管理をどう教えているのか」
  • 「顧客情報を預けても大丈夫なのか」こうした疑問が、企業側に向けられます。
  • 特に、医療、介護、教育、金融、IT、人材、広告、不動産、士業、コールセンター、接客業など、個人情報や社内情報を扱う業界では、採用前の確認が欠かせません。 20歳未満の飲酒・喫煙投稿が確認された場合、企業が見るべきなのは、過去の一場面ではありません。 その人物が、ルール違反の可能性がある行動を外部に見せることに抵抗がなかった点です。
  • この感覚が残ったまま入社すれば、次は会社の中で同じことが起きます。
  • 研修中の資料を撮影して投稿する。
  • 同期との写真に社員証が写る。
  • オフィス内の写真に顧客名が入る。
  • 業務端末の画面が背景に入る。
  • シフト表や内部資料を「今日も仕事」と投稿する。
  • 本人に悪意がなくても、企業にとっては重大な問題です。 採用前SNS調査は、候補者を一方的に否定するためのものではありません。 企業が確認すべきなのは、採用後に社内情報、顧客情報、取引先情報を任せられる人物かどうかです。
  • もちろん、過去の投稿だけで機械的に判断するべきではありません。投稿の時期、内容、公開範囲、削除状況、同様の投稿が繰り返されているかを確認する必要があります。
  • ただし、採用前に確認しておけば、企業は対策を取れます。
  • 採用を見送るのか。
  • 配属先を慎重に判断するのか。
  • 入社前に情報管理教育を行うのか。
  • SNS利用に関する誓約書を整備するのか。
  • 問題が起きる前であれば、企業には選択肢があります。
  • しかし、入社後に社内資料や顧客情報がSNSへ投稿されてからでは、対応は後手になります。 新卒採用では、職務経歴が少ないため、面接だけで情報管理意識を見抜くことは簡単ではありません。
  • だからこそ、SNS上の公開情報は、候補者の判断力、ルールへの意識、第三者への配慮を確認する重要な材料になります。 20歳未満の飲酒・喫煙投稿は、単なる過去の問題ではありません。
  • それは、入社後に企業情報を外へ出してしまう可能性を示すサインです。 企業調査センターでは、採用前のバックグラウンドチェックとして、SNS調査を含めた確認を行っています。 採用後に情報漏洩が起きてから対応するのではなく、採用前の段階で確認できるリスクを把握することが、企業を守る第一歩になります。

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