広告運用の成果だけで採用した結果、 炎上時に「事実確認も説明もしなかった」

中途採用・運用責任者の事例

中途採用において、「数字を作れる人材を採りたい」という判断は珍しくありません。この事例の企業は、デジタル広告運用を主軸とする広告代理店です。SNS広告・運用型広告を統括する運用責任者の採用を進めていました。候補者は、過去のKPI達成実績が明確で、複数の案件で数字を改善した実績を持っていました。面接では、施策の説明も論理的で、運用データの提示も具体的。書類と面接の評価だけを見れば、採用を止める理由はありませんでした。

採用前調査で何を行ったのか

最終判断の前に、この企業は**企業調査センターによる採用前調査(バックグラウンドチェック)**を実施しました。
実施した調査内容は次の通りです。
・過去に担当した広告案件の実態確認
(炎上・クレーム・修正対応の有無)
・炎上・トラブル発生時の対応履歴確認
(事実確認の有無/説明対応の有無)
・クライアントへの説明プロセスの確認
(事前説明・事後説明・記録の有無)
・社内外での責任の取り方の確認
・判断理由の一貫性分析
(なぜその対応を選んだのか)
数字や実績の裏で、トラブルが起きたときに何をしてきたかを重点的に調べました。

調査で分かった事実

調査の結果、候補者の行動には明確な共通点がありました。
広告表現に対するクレームが発生しても、事実確認をせず運用を継続
クライアントに対して、事前説明・事後説明を行わない判断
炎上後も、 「数字は出ている」という理由で対応を正当化
問題が拡大した後も、責任の所在を曖昧にしたまま案件を終了
成果は出していました。
しかし、問題が起きた場面で必要な行動を一切取っていなかったのです。

企業が想定した具体的リスク

この判断基準のまま採用した場合、次のリスクが現実的に想定されました。
クライアントからの信頼低下
企業名を巻き込んだ炎上拡大
契約解除・損害賠償リスク
社内で責任判断ができない状態の発生
これは能力の問題ではありません。
「トラブル時に何を優先するか」という判断基準の問題です。

なぜ内定を止めたのか

この事例では、採用前調査によって入社後に起きる具体的なリスクを事前に把握できたため、
内定は見送られました。企業側は、「入社後に炎上が起きてからでは、取り返しがつかなかった」と判断しています。

なぜ採用前調査が必要なのか

面接では、
実績
数字
説明力
は確認できます。
しかし、炎上時に事実確認をしたか、クライアントに説明したか、責任を取る行動をしたかは、面接では確認できません。
企業調査センターの採用前調査は、候補者が過去にどのような判断をし、トラブル時にどんな行動を取ってきたかを具体的に確認する工程です。

採用後のトラブルは偶然ではない

採用後に起きる炎上やクレームは、想定外ではありません。採用時に確認しなかった結果です。成果だけで判断する採用には、必ず代償があります。