株式会社 企業調査センターと申します。弊社は、15年間にわたり300社の企業様から総数10万件以上の依頼実績を持つ人材採用・マネジメントサポートのプロフェッショナルです。朝日新聞をはじめとした各メディアでも紹介されており、僭越ながら信頼度と実績は業界トップですのでご安心ください。
従業員が企業に損害を与えるリスクには様々なものがあります。以前、スパイ行為などの情報漏洩、昨今SNSやネットで炎上し話題になるバイトテロなどの事例をご紹介してまいりました。このように企業活動に甚大な損失を与える行為の他にも、職場環境を悪化させる、自社や取引先の悪評の流布、そして今回取り上げる事例のように、会社のモノやカネを着服してしまう従業員が存在します。
このようなリスクを減らすため、企業は自衛策を取らなければなりません。
その最適な方法が、弊社が行っている採用前のバックグラウンドチェックやSNS調査です。SNS調査では採用候補者のみならず現職従業員の問題行動を発見、防止できる有用な手段として最近は積極的に取り入れる企業様が増えています。
我々、企業調査センターは、「ヒト」によって起こされる問題を分析し、対象者への各種調査によって、リスクを未然に取り除けるようお手伝いをさせて頂いております。今回ご紹介する調査事例は、以下のとおりです。
手癖の悪い新人社員がいるようだ!? 確証を掴むためSNS調査を実施
今回ご依頼をいただいたクライアント様は調査結果の最終報告をご覧になり、予想外の結果に冷や汗をかかれ「ありがとう。SNSチェックを依頼して本当に良かった。大変なことになるところだった。」とのお声を頂きました。
クライアント様が、社内に不審な人物がいる為調査したいと仰ったのは、約2週間前のことです。ある新入社員が、企画部門に配属されました。数ヶ月経った頃から、備品やノベルティの減りが明らかに早いことが判明したのです。社内で注意喚起し、ノベルティが置かれている倉庫には監視カメラをつけることにしました。その通達があってから、備品の紛失は起こらなくなったのですが…
なんと翌週、女性社員がコートをかけている入口近くの仕切られたスペースから、某海外ブランドのコートが一着、影も形もなく消えてしまったのです。もう見過ごすことはできません。犯人を問い詰め、厳格な処分を…。
ただ、確証がありません。盗まれたノベルティがそこそこ大量であったことから、疑惑の人物のSNSなどネット上に何か証拠となるものはないか調べて欲しいとご依頼をいただいたのです。
【予想外の展開】濡れ衣を防いだもう一歩深く踏み込む調査
先に種明かしをしてしまいますと、我々の調査の結果、なんと、当該新入社員ではなくその数ヶ月前にきた契約社員が持ち出していたことが判明したのです。新入社員に対する嫌疑はとんだ濡れ衣でした。 まず新入社員のSNSを調べたのですがなにも不審な点は見つからず、裏アカも存在しませんでした。そこで、クライアント企業様が某外タレやアニメとコラボしたノベルティがあり、これらが一部マニアやファンの間で人気があることから、フリマアプリなどをリサーチしてみたのです。すると、別の名前の出品者がこのノベルティを多数出品していました。この人物はなんと、同僚の契約社員でした。クライアント様の了解を得て、その契約社員の調査に移行。SNSアカウントを裏アカを含め特定したところ、投稿の中に、職場の備品やノベルティを持ち帰ったり、飲食店やホテルなどでも本来持ち帰るべきではない花瓶やディフューザーなどをくすねている旨が確認されました。これは明らかに盗癖と呼ぶべきものであり、速やかに報告いたしました。コートの件は残念ながら証拠を掴むことができませんでしたが、SNSアカウントの一つに投稿された写真に写り込んだコートの色が、盗まれたコートと同じであることが確認できました。許可なく社内の物品を持ち出す行為は立派な犯罪ですが、それを行う人物がいる可能性はどこにでもあります。今回、盗難を行なっていた契約社員が職場に慣れたタイミングがたまたま新入社員入社時と重なっただけで、罪をなすりつける意図はなかったと思われます。しかし一歩間違えれば無実の者が疑いをかけられるリスクがありました。
【SNS調査+リファレンスチェックのダブル活用がおすすめ】
この世に完全な人間など存在しません。しかしながら一人の強烈なトラブルメーカーは、せっかくの人材を、そして企業のブランドイメージを潰してしまうことがあります。最近お問い合わせが多いのは、SNS調査です。バイトテロや寿司ペロ事件、最近ではハチミツ体液混入事件など、SNSの拡散力とリスクを目の当たりにすることが多いからでしょう。 またSNS調査は比較的手軽なこともあります。採用候補者だけでなく現職従業員についてもSNS調査を行う企業様が、非常に増えました。確かにSNS調査は有用です。弊社でもSトクプランを推奨しております。
しかしながら、SNSをやっていない人もいます。全てをSNSだけで確定するのが難しいこともあります。複数の調査方法を組み合わせることによって、漏れのないチェックが可能になりますが、特にその人の人間性を知りたいという場合におすすめなのがSNS調査+リファレンスチェックのダブル活用です。
【少しでも早く炎上の芽を摘むことがコストパフォーマンス的にも優れている】
実際に「採用候補者または従業員の不適切な行動」を発見し対処した場合、
次の3つの時点で時間的コストと金銭的コストがどれくらい異なるかを比較してみましょう。
1、採用を決める前にSNS調査を行い、著しい問題があったため採用を見送る場合
2、採用決定後入社前に問題が発覚し、採用を取り消す場合
3、採用後、当該従業員が不適切行動をしたため問題が起きた場合
【企業調査センターが貴社のためにできること】
仕事の能力の有無だけでなく、人格に問題がないか、ネットリテラシーに問題ないかというところまで、会社は気にしなければならない時代なのです。そもそもこの採用時のチェックは「米国では95%の企業が行っている」バックグラウンドチェックとほぼ同種のものです。
バックグラウンドチェック、採用時のチェックを重視すべき理由には、次の2つがあります。
・バックグラウンドチェックを行わず、不適切な人物を採用し不適切な業務に配属し、事故や損害が起きた場合、雇用主にNegligent Hiring(過失採用、怠慢雇用)という責任が問われることがある。
・採用にかかるコストは高いが、誤った人物を採用してしまってから解雇するのはより難しくコストやリスクが高い。