バックグラウンドチェックで経歴詐称者を一網打尽!ハイクラス求人の本当にあった経歴詐称は鳥肌モノ!

企業調査センターは、製造業界において「ヒト」によるトラブルや被害を未然に防ぐことを使命としています。
そのため、事前に対象者への各種調査を行い、企業が安心して人材を採用できる環境を提供しています。
しかし、近年、企業や採用担当者が頭を悩ませる問題が増えています。それが、応募者による経歴詐称問題です。

なんでも「盛ってよし」の時代?その危うさは経歴詐称を増やし続ける根源

経歴を「盛る」時代がもたらす危うさは、経歴詐称という形で顕在化しています。採用時の経歴詐称とは、応募者が学歴や職務経歴に虚偽を記載することを指します。採用の際には、履歴書だけでなく、職務経歴書も転職活動において重要な役割を果たしています。そのため、自己アピールを最大限にするための職務経歴書の書き方を指南する書籍やウェブサイト、テンプレートが数多く存在しています。

しかし、これらのテクニックが普及する一方で、事実を超えて「盛る」ことが詐称や虚偽と混同されるようになってきました。かつては写真詐欺やフォトショ職人と揶揄された自撮り写真の加工が、今では当たり前のように行われています。自撮りアプリのフィルターを通した姿が自分の本当の姿だと感じる人も増えており、スマホのカメラや他人が撮影した写真に嫌悪感を抱く人も少なくありません。

この「盛る」行為への罪悪感や匙加減が狂った結果、経歴詐称を安易に行ってしまう危険性が増しています。経歴詐称は、会社に対する詐欺行為と言っても過言ではありません。求められる資質や経験がないのにあるように見せかけることで、会社内の業務遂行に支障をきたし、会社の利益追求を妨げることになります。それは、会社に損失を与える不法行為と考えられるのです。このような状況を踏まえ、企業調査センターは、より精度の高い調査を行うことで、企業が安心して人材を採用できる環境を提供し続けることを目指しています。応募者の経歴詐称を未然に防ぐために、企業は慎重な選考プロセスを構築するとともに、応募者自身も誠実な姿勢で自分の経歴を伝えることが求められます。信頼が築かれる社会を目指して、私たちは日々努力を続けているのです。

年齢条件からはみ出していても採用したい素晴らしい人物のはずが…

今回のクライアント様は、精密機器部品を製造している企業様。クライアント様の言葉を借りると「僻地」と呼ばれる日本各地域に複数の製造工場があります。さらに、中国、インド、東南アジアにも拠点を持ち、品質保証や現地拠点を任せられる経験豊かで優秀な人材の確保が命題となっています。このように、グローバル展開を進める企業にとって、信頼できる人材の確保は非常に重要です。

しかし、働き盛りの30代や40代は、配偶者の仕事や子どもの学校などで僻地や海外への赴任は難しいことも少なくありません。そこで今回は、50歳くらいまで年齢条件を引き上げ、能力や人柄が優れていれば積極的に採用していく方針となったそうなのです。この柔軟なアプローチは、企業が直面する人材不足の問題を解決するための一つの戦略と言えるでしょう。まずは国内の工場で品質管理に携わり、その後、当社工場長としての経験を積んだ上で海外の拠点長の責務を任せたいということでした。
クライアント様の企業としても待遇や環境の面で全面バックアップの体制を取り、かなり好条件の中途採用求人となりました。こうした取り組みは、働く人々にとっても魅力的な選択肢を提供することになります。

そこで採用候補者となったのが52歳のK氏だったのです。製造業一筋で品質管理責任者の経験もあるだけでなく、海外出張の経験もあるとのことでクライアント様の企業としてもなかなかいい人材なのではないかと話題にあがりました。さらに、英語力もネイティブ並みに流暢とはいきませんが、現地従業員と意思疎通するには充分なレベルだったそうで、面接での好感度も高く、他の30代40代の候補者以上に魅力ある人物とのことでした。拠点長として海外駐在となれば、年収も責任も非常に高くなります。ハイクラス求人に相応しい人物である最終確認として、経歴確認や前職場での評判を中心にバックグラウンドチェックを行いたいと弊社にご依頼をいただきました。

バックグラウンドチェックで判明した明白な経歴詐称

ご依頼をいただいた後、すぐに弊社調査員がバックグラウンドチェックを行ったところ、K氏の経歴詐称が次々と見つかったのです。まず、K氏の申告では製造業一筋との申告でしたが、20代のK氏は工場と飲食店での短期アルバイトを交互に繰り返しており、30代に入ってもなお最長で半年に及ぶ無職期間が複数回ありました。
年齢を重ねるにつれ一社での就労期間は長くなり、確かにチームリーダーや主任などにもなっていましたが、品質管理責任者の経験はなく、面接で語っていた「品質保証」の苦労話はなんと、麻雀仲間であった上司の話であって、自分の話ではなかったのです!

また、海外出張経験や語学力も、同様に虚偽の申告をしており、調査員も驚いたことに、K氏は30代から年に数回、夜遊び目的で香港、中国、タイ、フィリピンなどに中長期滞在を繰り返しており、その遊びの中で得た知識や英語力の申告だったのです。好感度の高さ、淀みなく語られる架空の自己アピール。人事採用のプロの目を持っても、挙動、表情、目の動き、話し方、声調、話の内容などに綻びがなければ、見抜くことは難しいのです。これだけ実物と異なる人物像を演じ切るのはある意味、役者です。
もしバックグラウンドチェックを行っていなければ、どうなっていたのか…
早々に架空に整えられたK氏の化けの皮が剥がれ、業務に支障が出るのも時間の問題。そして人事のやり直し…。考えるだけでも恐ろしいですよね。もしかすると、のらりくらり上手いこと難を逃れ、企業の寄生虫となっていたかもしれません。どんな形であれ、会社にとっての損失や影響は、あってはいけないことです。

最悪な状況を未然に防ぐのが、人事採用ご担当者様と我々企業調査センターの役割です。この事件は、企業が人材を採用する際の慎重さと、バックグラウンドチェックの重要性を改めて浮き彫りにするものです。信頼できる人材を見極めるためには、表面的な情報だけでなく、より深い調査が必要です。
企業が求める理想の人材像と実際の人物像のギャップを埋めるために、どのような手段が必要なのか、常に考え続けることが求められています。

【少しでも早く炎上の芽を摘むことがコストパフォーマンス的にも優れている】

実際に「採用候補者または従業員の不適切な行動」を発見し対処した場合、次の3つの時点で時間的コストと金銭的コストがどれくらい異なるかを比較してみましょう。
1、採用を決める前にSNS調査を行い、著しい問題があったため採用を見送る場合
2、採用決定後入社前に問題が発覚し、採用を取り消す場合
3、採用後、当該従業員が不適切行動をしたため問題が起きた場合

【企業調査センターが貴社のためにできること】

現代の企業経営において、採用候補者のバックグラウンドチェックは欠かせないプロセスとなっています。当センターでは、このバックグラウンドチェックに加え、SNSチェックというサービスも提供しております。このSNSチェックは、採用候補者の人柄をより深く理解することができるだけでなく、SNS上での炎上を未然に防ぐ役割を果たします。

SNSは個人の発言や投稿が瞬時に広がり、時には企業のイメージに大きな影響を与えることがあります。
過去の発言や投稿を通じて、候補者が今後どのようなSNS活動を行う可能性があるかを確認することは、企業のリスク管理において非常に重要です。特に現代は、ネット社会が発展し、法律だけでなく社会の目も厳しくなっている時代です。何かしらの事件が発生すると、すぐにSNSで炎上し、個人の氏名や外見、勤務先、出身校などが特定されることも珍しくありません。問題行動がプライベートで起きた場合でも厳しく糾弾されることが増えていますが、職場での問題行動はさらに大きな批判を浴びることになります。企業のイメージダウンや批判を避けるためにも、仕事の能力だけでなく、人格やネットリテラシーに問題がないかをしっかりと見極める必要があります。

このような採用時の調査は、米国では95%の企業が実施しているバックグラウンドチェックと類似しています。バックグラウンドチェックを重視すべき理由として、以下の2点が挙げられます。
1. バックグラウンドチェックを行わず不適切な人物を採用し、業務に配属した結果、事故や損害が発生した場合、雇用主が過失採用として責任を問われる可能性があります。
2. 採用にかかるコストは高いですが、誤った人物を採用してから解雇するのはさらに難しく、コストやリスクが高くなります。

【採用前の調査・現職員への調査についてのご相談は当センターへ】

企業様が多大な損害を防ぐために、当センターではSNSチェックをはじめとした様々な調査を承っております。例えば「Sトク(SNSチェック)」について解説しますと、このサービスでは調査の過程で過去の違法行為やそれ以上の問題が確認されることがあります。それだけでも「問題あり」と判断するには十分かもしれませんが、調査過程で浮上した不審な人物については、反社チェック(オプション)を通じてデータベース上で照会し、犯罪歴や反社会的勢力との関わりまでしっかりと確認することが可能です。
企業の未来を守るために、採用時の慎重な調査は欠かせないプロセスです。ぜひ、当センターのサービスをご検討ください。