- 新卒採用の現場で、企業の人事担当者からよく聞かれる疑問があります。「最近の学生はSNSを鍵アカウントにしている。だから採用前調査をしても見つからないのではないか。」
- しかし、この認識は実態とは異なります。採用前調査の現場では、見つからないと思われているSNSが特定されるケースは珍しくありません。理由は単純です。SNSは本人だけで完結するものではないからです。学生はサークル、部活動、アルバイト、友人関係など複数のコミュニティに属しており、集合写真、イベント投稿、タグ付け、コメントのやり取りなど、周囲の投稿を起点にアカウントが特定されることは日常的に確認されています。
- さらに現在、企業が見落としやすいSNSとして注意が必要なのがThreads(スレッズ)です。Instagramと連携するこのSNSは、Instagramを非公開設定にしていても投稿内容やコメントが閲覧できるケースがあり、本人が公開している認識のない情報が外部から確認される可能性があります。
- その結果、暴言や攻撃的な発言など、本人の価値観や人間性が表れる投稿が採用前に確認されるケースもあります。
- つまり、「新卒のSNSは調査できない」という前提自体が誤解です。現在の採用環境では、企業が想像している以上にSNS情報は見つかる可能性があります。
新卒採用で特に注意すべき「Threads」のリスク
- 新卒採用のSNS調査で、現在特に注意が必要なのが**Threads(スレッズ)**です。理由は明確です。ThreadsはInstagramと連携して使うSNSですが、公開範囲はInstagramではなくThreads側の設定で決まるためです。Instagramを鍵アカウントにしていても、それだけで発信内容全体が守られるわけではありません。Threadsを公開プロフィールで使っていれば、投稿や返信はThreadsの利用者だけでなく、外部からも確認される可能性があります。 Metaの公式ヘルプでも、公開プロフィールでは返信がThreadsの内外から見えることが案内されています。
- ここで企業が押さえるべき点は、学生本人がこの仕組みを正確に理解していない場合があることです。Instagramを非公開にしていることで安心し、Threads側の公開設定を見直さないまま利用していると、本人は閉じたつもりでも、実際には発言が外から確認できる状態になり得ます。少なくともMetaの公式仕様上、Instagramの鍵設定だけでThreadsの公開範囲が自動的に完全統一されるわけではありません。公開・非公開はThreads側で確認する必要があります。
- Threadsが採用前調査で重要なのは、投稿内容に人間性が出やすいからです。Instagramでは写真や外出先、交友関係を整えて見せる学生でも、Threadsでは短文で感情や不満、他人への評価を書き込みやすくなります。
- その結果、暴言、他責的な発言、攻撃的な言い回し、差別的な感覚、職場や学校に対する乱暴な認識など、面接だけでは見えにくい部分が表に出ることがあります。企業にとって重要なのは、その投稿が一回あるかどうかではありません。どのような言葉を選び、どのような場面で攻撃性が出るのかを確認することです。
- 特に新卒採用では、業務経験がないため、企業は履歴書や面接、適性検査だけで人物を見極めなければなりません。
- しかし、面接は短時間です。質問への受け答えは準備もできます。一方でSNSは、日常の言葉づかい、他者への接し方、不満を持った時の反応が出やすい場です。
- だからこそ、Threadsの公開投稿は、企業にとって採用後のトラブル兆候を把握する材料になり得ます。ここで誤解してはいけないのは、企業が学生の私生活を覗くことが目的ではないという点です。採用前調査の目的は、企業文化に合うかを確認し、入社後の炎上、ハラスメント、対人トラブル、コンプライアンス事故の芽を事前に把握することにあります。Threadsはその点で、現在の新卒採用で見落としてはいけない確認対象です。
- つまり、企業が持つべき認識はシンプルです。「Instagramが鍵だから大丈夫」ではない。Threadsが公開なら見える。この基本を理解していないと、企業は確認できたはずのリスクを見落とします。新卒のSNS調査は難しいのではありません。仕組みを理解していない企業が、確認できる情報を取りこぼしているだけです。
- 新卒採用において「最近の学生はSNSを鍵アカウントにしているから調査は難しい」という認識は、現在のSNS環境を正確に捉えたものとは言えません。実際の採用前調査では、サークル活動や友人の投稿、タグ付け、コメントのやり取りなどを起点に、アカウントが特定されるケースは珍しくありません。学生本人が非公開にしているつもりでも、周囲の投稿や別のSNSを通じて情報が確認される状況は日常的に起きています。
- さらに現在は、ThreadsのようにInstagramと連携するSNSの存在が、新卒採用におけるSNSリスクをより複雑にしています。Instagramを非公開設定にしていても、Threadsを公開プロフィールで利用していれば、投稿や返信が第三者から確認される可能性があります。本人はInstagramを鍵アカウントにして安心しているつもりでも、別のSNSで発言が公開状態になっているケースは十分にあり得ます。
- 特にThreadsは短文で感情や意見を書き込む利用者が多く、言葉づかいや価値観が表れやすいSNSです。攻撃的な発言、過激な意見、乱暴な言葉づかいなど、学生同士のやり取りとして投稿された内容であっても、企業の立場から見れば採用後のトラブルにつながる可能性があります。履歴書や面接では見えない人物像が、SNSの投稿から確認されることもあるのが現実です。
- もちろん、企業が学生の私生活を監視することが目的ではありません。採用活動の本来の目的は、企業文化に合う人材を選び、入社後のトラブルを未然に防ぐことにあります。その意味で、SNSの公開情報を確認することは、特別な行為ではなく、採用判断の精度を高めるためのリスク確認の一つといえます。
- 現在のSNS環境では、「新卒のSNSは調査できない」という考え方そのものが現実と合わなくなっています。むしろ企業が仕組みを理解しなければ、確認できるはずの情報を見落としてしまう可能性があります。採用後に問題が発覚してから対応するのではなく、採用前の段階で公開情報を確認し、リスクを把握しておくことが、企業にとって重要な採用プロセスになっています。
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