初めて面接官をするあなたが知っておくべき基本の心構え
面接はただの質問タイムではありません。候補者の将来と会社の未来を左右する「意思決定の場」であることをまず理解しましょう。候補者の人生の分岐点に関わるという責任を自覚する
面接は、候補者にとって人生の転機となる重要なイベントです。 あなたが行う質問や態度ひとつで、候補者の人生が大きく変わる可能性もあります。 その責任をしっかりと自覚し、「人を見る目」を持つ意識を持ちましょう。 また、曖昧な評価や感情に左右されないために、客観的な視点を常に保つことが大切です。「選ぶ」のではなく「見極める」視点を持つ
面接官は「合格・不合格を選ぶ人」と思われがちですが、実際は違います。 あなたの役割は、候補者が会社やポジションに合っているかどうかを『見極める』ことです。 選別の目ではなく、「この人がうちのチームで活躍できるか」という前向きな視点で臨みましょう。 そのためにも、評価の基準や価値観を明確に持つことが重要です。自社の魅力を正しく伝えるプレゼンターの役割も意識する
面接は一方的に質問する場ではなく、自社を候補者に知ってもらう貴重な機会でもあります。 あなたは「会社の代表」として、自社の文化・ビジョン・業務内容を正しく伝える責任があります。 候補者が納得して入社を決意できるよう、自社の魅力を自信を持って伝えましょう。 双方向のコミュニケーションを意識することで、候補者との信頼関係も築けます。初めての面接官がやるべき事前準備とは?
準備を怠ると、面接の質が大きく低下します。候補者への失礼にもなるため、以下のポイントは必ず押さえましょう。求人票と募集背景を事前に読み込んでおく
まずは、募集しているポジションの求人票を丁寧に読み込みましょう。 仕事内容、求めるスキル、歓迎条件などを明確に把握することが大切です。 また、なぜこのポジションが募集されているのかという「募集背景」も理解しておきましょう。 その理解があると、質問の意図や評価の軸もブレなくなります。面接当日の流れと時間配分をシミュレーションする
面接は限られた時間内で行われるため、流れと時間配分の設計が重要です。 最初のアイスブレイク、業務説明、質疑応答、逆質問の時間などを事前に想定しましょう。 時間を意識せずに進めると、肝心な質問ができないまま終わることもあります。 事前に軽くロールプレイしておくと、本番でも落ち着いて対応できます。候補者の履歴書・職務経歴書を事前にチェックして質問を用意する
書類を読まずに面接に臨むのはマナー違反です。 候補者がどんな経験を積んできたのか、どんなスキルがあるのかを事前に理解し、それに基づいた質問を用意しましょう。 具体的なエピソードを深掘りする質問は、候補者の本音や能力を引き出す鍵になります。 「なぜこの業務を選んだのか?」「その時どんな工夫をしたのか?」など、具体的な質問を考えておきましょう。合否を見極めるための質問内容の考え方
良い質問は、候補者の本質を引き出します。ここでは具体的な質問例とその意図を紹介します。
「この仕事で一番大変だったことは?」など具体的な経験を聞く
実際にどんな困難に直面し、それをどう乗り越えたかを聞くことで、問題解決能力やストレス耐性が見えてきます。 過去の経験にはその人の価値観や仕事のスタイルが表れるため、深掘りする価値があります。 「そのときどんな気持ちだったか」「どうやって解決したか」など、感情や行動にも注目しましょう。 実際のシーンをイメージさせることで、より具体的な回答を引き出せます。「なぜこの業界・この会社を選んだか?」で志望動機の本気度を探る
応募理由は、その人の価値観や本気度を知る手がかりです。 志望動機が曖昧だったり、調べていないことが伝わる場合は注意が必要です。 「どこに魅力を感じたか」「他にどんな企業を受けているか」なども合わせて聞くと、比較しての評価が可能になります。 本気で入社を希望しているかどうかを見極めましょう。「入社して最初の3ヶ月、何を目標にする?」で成長意欲を見る
この質問では、候補者が入社後にどれだけ具体的なビジョンを持っているかがわかります。 曖昧な回答しか出てこない場合は、準備不足や目標設定力の欠如が疑われます。 逆に、具体的で前向きな目標を語れる人は、計画性と自走力のある人物です。 この質問を通して、長く活躍できる人材かどうかの判断材料になります。面接中にチェックすべきポイントとは?
言葉だけでなく、非言語的なサインからも多くの情報を得られます。以下の観点を忘れずに観察しましょう。話すスピードや言葉の選び方に自然さがあるかを見る
緊張していても、話すリズムや言葉の選び方にはその人の性格が現れます。 過度に言葉を選びすぎていたり、不自然な敬語ばかりだと、無理をしている印象を受けます。 反対に、落ち着いていて、自然体で話せる人は対人スキルが高いことが多いです。 表情や声のトーンなども含めて、全体の印象を観察しましょう。質問への回答が一貫していて論理的か確認する
面接では質問に対する答えの一貫性や論理性も重要な評価ポイントです。 前の質問と矛盾する回答をしたり、論点がズレている場合は、思考の整理が苦手な可能性があります。 一貫性のある回答ができる人は、実際の業務でも安定した成果を出しやすい傾向があります。 質問に対して「結論→理由→具体例」の順で答えられているかもチェックしましょう。身だしなみやマナーからビジネス常識があるかを判断する
第一印象は数秒で決まると言われます。清潔感のある服装や適切な敬語の使い方なども、重要な評価項目です。 たとえ実力があっても、ビジネスマナーに欠けていると社内外との関係に悪影響を与えるリスクがあります。 面接時の挨拶、目線、姿勢などの基本的な行動にも注意を払いましょう。 マナーが自然に身についているかをチェックすることで、社会人としての基礎力を確認できます。面接官がやってはいけないNG対応を知ろう
どんなに優秀な候補者でも、面接官の対応次第で印象が大きく変わります。ここではやってはいけない行動を確認しておきましょう。
「結婚の予定は?」「子どもはいるの?」など個人情報への質問
プライベートに関する質問は法律でも禁じられていることが多く、非常にデリケートです。 たとえば、結婚や出産、宗教、国籍に関する質問は、差別的と取られる可能性があります。 本人の能力や志向とは無関係な情報を聞くのは絶対に避けましょう。 面接は仕事に関係する内容に限定し、平等な評価を心がけてください。応募者の話を途中でさえぎる・否定するなど高圧的な態度
面接官としての態度も評価されるポイントです。 候補者の話を途中で遮ったり、「それは違う」と否定的な言い方をするのはNGです。 緊張している候補者をさらに萎縮させてしまう恐れがあります。 話は最後まで聞き、理解する姿勢を持つことで、安心感を与える面接になります。面接後のフィードバックを一切伝えないまま放置する
選考結果が不明なまま長期間放置されると、候補者は不安になります。 選考結果は速やかに伝えることが、会社の信頼につながります。 特に合格でない場合も、簡単な理由やフィードバックを添えることで候補者の成長につながります。 丁寧な対応は、企業の評判を高め、将来の応募者にも好印象を与えるでしょう。評価シートの使い方と合否判断のコツ
評価は感覚で行うものではなく、事実と基準に基づいて行うことが重要です。評価シートを使いこなすことで、より正確な判断ができます。「論理的思考力」「協調性」など項目別に点数をつけて記録する
評価シートには、事前に設定した評価項目があるはずです。 それぞれの項目に対して1〜5点などのスコアをつけることで、総合的な評価がしやすくなります。 この方法なら感情に左右されず、フェアな判断が可能です。 特に複数人での面接では、共通の評価基準があると意見が一致しやすくなります。コメント欄には印象だけでなく具体的な発言内容を書く
点数だけでなく、評価の根拠をコメントとして記録しておくことが重要です。 「話し方が良かった」などの抽象的な表現ではなく、「質問に対して要点を簡潔に答えていた」といった具体的な記述を心がけましょう。 後から読み返したときに、当日の様子を鮮明に思い出せるようになります。 また、他の面接官にも状況を共有しやすくなるため、チームでの合否判断にも役立ちます。同席面接官との評価を共有し、主観を排除する
面接官によって評価が大きく異なることもあります。 そのため、面接後に必ず他の面接官と意見交換を行いましょう。 異なる視点からの意見を取り入れることで、バランスの取れた判断ができます。 主観を排除し、候補者の本質を公平に見極めることが重要です。判断に迷ったときの対処法と合否の決め方
面接では「良いけど何かひっかかる…」といった判断に迷うケースも多くあります。そんな時の対処法を知っておきましょう。
評価シートの点数やコメントを見直して整理する
まずは冷静に評価シートを見直してみましょう。 感覚に頼るのではなく、具体的にどの点が引っかかったのかを言語化することが大切です。 点数やコメントがバラバラな場合は、どの軸で迷っているのかを整理しましょう。 数値化された評価は、客観性のある判断を助けてくれます。迷った理由を紙に書き出して明文化してみる
頭の中でぐるぐる考えるより、紙に書き出すことで思考が整理されます。 「迷った理由」「良かった点」「不安な点」などを分けて書いてみましょう。 書き出すことで、実は些細な違和感だったと気づけることもあります。 明文化する習慣を持つことで、判断力がどんどん磨かれていきます。社内で「もう一人面接官をつけて再面接」を提案する
どうしても判断がつかない場合は、再面接を行うのも一つの手段です。 違う面接官が入ることで、新たな視点から評価ができるようになります。 候補者にとっても、公平な判断がされていると感じやすくなります。 大事なのは、後悔のない判断をすること。慎重すぎるくらいでちょうど良いのです。合否を正しく見極めるためのチェックリスト
最後の判断を下す前に、以下のチェックリストを使って確認してみましょう。企業のカルチャーにフィットしているか
どんなにスキルがあっても、社風に合わなければ早期退職のリスクが高まります。 会社の価値観、働き方、雰囲気と候補者の性格がマッチしているかを確認しましょう。 「この人ならうちのメンバーとうまくやっていけそうか?」という視点が重要です。 カルチャーフィットは、長期的な活躍に大きく関わってきます。入社後すぐに活かせるスキルや経験があるか
即戦力となる人材かどうかも重要な判断基準です。 実際の業務にどれだけ早くフィットできるか、経験がどこで活かせるかを考えましょう。 入社後にどのような研修・教育があるかによっても判断が変わってきます。 即戦力が必要なポジションほど、この視点は重視されます。自走力があり、指示待ちで終わらない人物か
現在の職場では「指示を待つ人」よりも「自ら動ける人」が求められています。 自分で課題を見つけ、行動に移せる自走力があるかを見極めましょう。 質問への回答から「主体性」や「考える力」をチェックするのがポイントです。 面接中に、自分で工夫したエピソードがあるかも聞いてみてください。面接官 初めてのあなたでもできる!合否を見極めるためのまとめ
ここまで紹介してきた内容を実践すれば、初めての面接でも落ち着いて対応できます。応募者の人柄・スキル・志望動機をバランスよく確認する
どれか一つの要素だけに偏ると、正しい判断ができません。 人柄・スキル・志望動機の3点をバランスよく見ることが大切です。 特に面接の中盤では、候補者の本音や素の性格が出やすくなります。 冷静に、かつ温かい目で観察しましょう。評価基準と照らし合わせて客観的に判断する
評価は感情ではなく、事実と基準に基づいて行いましょう。 用意した評価シートに従って、点数とコメントを記録してください。 主観ではなく、「他の人が読んでも納得できる判断か」を意識しましょう。 迷ったときは、再確認と再評価がカギになります。判断に迷ったらチームで再検討する姿勢を持つ
一人で判断に悩んだら、チームの力を借りましょう。 複数人の意見を聞くことで、新しい視点から判断できることもあります。 組織として最善の選択ができるよう、オープンなコミュニケーションを心がけてください。 初めての面接官でも、正しい知識と準備があれば、十分に成功できます。採用調査のプロが教える!
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