リファレンスチェックを辞退された!これってどう捉えればいいの?

皆さんこんにちは。企業の様々な人材を調査する企業調査センターです。
事業拡大や人員補充のために新たに人を採用する際、少しでも良い人材を、問題を抱えていない人材を採用したい。と考えている企業様は多いでしょう。

ですが、コロナ禍により面接自体もオンラインで行うことが増え、今まで対面で行ってた際は拾えていた細かな情報も見落としてしまうことや、なんとなくオンラインの面接だけで採用をしてしまっても良いのか心配に思うこともあるかと思います。

オンライン面接で採用を決めたのは良いものの、採用後に話してみたり業務をしてもらったら会社に合わないと感じることや、職務レベルが想定と違ったなど齟齬が発生しているケースも少なくありません。

そういった採用後のトラブルを招かないために、おすすめなのがリファレンスチェックです。

前職の活動の様子を知っている2名に職務レベルや勤務態度など聞き取る調査なのですが、このリファレンスチェックを断られてしまうという場合があります。
今回はそんな「リファレンスチェックを断った応募者に対してどう対応するのが良いのか」「リファレンスチェックを断られた場合、他の方法で応募者のことを調査する方法がないのか」について紹介していこうと思います。

日頃リファレンスチェックを行っているけど、応募者に断られてしまって困っている企業様やオンラインのみでの採用に不安を抱いている企業様は、ぜひ参考にしてください。

リファレンスチェックとは


リファレンスチェックとは応募者の前職場の上司や同僚に聞き取りを行う調査のことを指します。
応募者の前職場の上司や同僚に「どんな仕事をしていたか?」「職場ではどんな人柄であったか?」など職務レベルや評価、信頼性に関する内容を聞き取ります。

また
・採用後に応募者が申告していた職務レベルより実際の職務レベルが低く仕事を振れない
・他の社員と問題を起こしてしまい職務に支障をきたす
などといったことを防ぐ目的もあります。

このリファレンスチェックには本人の同意や前職場の上司や同僚からの協力を得る必要があるので勝手に行うことはできません。
そのためリファレンスチェックを行う場合は、必ず応募者に許可をもらう必要があります。
応募者には断る権利ももちろんあるため、断られた場合はリファレンスチェックを行うことはできません。

リファレンスチェックを断られることってどれくらいあるの?

先ほど応募者にはリファレンスチェックを断る権利があるため、断られる場合があるとお伝えしましたが、断られることはどのくらいあるのでしょう?

実は弊社が応募者にリファレンスチェックを行うケースでも、断られることはかなりあるのです。

その理由は
・前職場の上司や同僚に迷惑をかけてしまうから行って欲しくない
・前職場でリファレンスチェックを依頼できるような人がいない
・前職場と揉めてやめたので行って欲しくない
など応募者の意向によるものです。

こういったリファレンスチェックを断る傾向にある人はどんな人物なのでしょう?
リファレンスチェックを断る人とはどんな人なのか?
先ほども少し紹介しましたが、リファレンスチェックを断る応募者は、
・前職場で何かしら問題を起こしてやめた
・上司とソリが合わなくてやめた
・会社に馴染めなくてやめた
など、前の職場であまり良い印象を受けない理由で辞めた人の場合、リファレンスチェックを断る傾向にあります。

もちろん前職の会社自体に問題があって辞めた人もいるとは思いますが、リファレンスチェックをどうしてもやって欲しくないという応募者の人は、何かしら本人が問題を抱えているケースが多いのです。

ですので、リファレンスチェックを断るという人物の場合、本人が問題を抱えている場合や抱えやすい人物である可能性が高いので注意が必要です。

リファレンスチェックを断られた実例


ここからは実際にリファレンスチェックが断られた事例を紹介していきたいと思います。
地方にある某税理士事務所から弊社へ応募者にリファレンスチェックを行って欲しいという依頼が来ました。
ですが、実際応募者にリファレンスチェックの許可を求めると…
「前職場の上司や同僚はお忙しく、辞めた自分のことに時間を取らせたくない…。申し訳ないのでリファレンスチェックに協力してもらう依頼ができない。」と言われ拒否されるという事例がありました。
結果的にこの応募者にはリファレンスチェックを行わず、前職場に迷惑をかけたくないという心情的な問題での拒否だったが採用を見送ることに。

この事例の場合、上司や同僚に迷惑をかけかねないという理由でしたが、上司に依頼できない場合は同僚2人から聞き取るリファレンスチェックを行う事もできますので、リファレンスチェックが行えないというのは、何かしら前の会社でのコミュニケーショントラブルを抱えている可能性が高いのです。
また断られるパターンとしては、面接時はリファレンスチェックを行っても良いと許可を得られたが、実際に日程を決める段階で都合がつかず、最終的に採用を自体する。といったケースも存在します。

リファレンスチェックを断られた場合、調査などは一切できないのでしょうか?


リファレンスチェックを行いたいが、断られてしまった場合にどうしても調べる場合はクローズドで本人に気付かれないよう調査する場合もあり、その場合はバックグラウンドチェックという身辺調査を行う手法を用います。

職務レベルの確認など勤務態度などの調査だけでなく、本人が借金を抱えているか、人間関係に問題を抱えていそうな人物であるのかなどの調査は、こちらのバックグラウンドチェックで行うことで判明できます。

まとめ

リファレンスチェックを断るという応募者の場合、高い確率で何かしらの問題を抱えている可能性があります。
なぜならトラブルなど問題になるようなことを抱えていない場合は調査されたとしても応募者には何もデメリットがないからです。

むしろリファレンスチェックの際、しっかりとした調査が行えれば、応募者は自分の職務レベルの証明になりますし、採用担当者様は求めている職務レベルに達しているかお互い採用後の安心材料になります。

元々問題がない人物ならリファレンスチェックを断る理由がありません。ですがそれでも断るということは、何かしらバレたくないことがある可能性が非常に高いからです。
ですので、リファレンスチェックを断る応募者の場合、採用は慎重に検討することをおすすめします。

候補者との社風や同僚との相性を診断するサービス
『知っトク』

採用時に社風や同僚と相性を見誤ると早期に辞めてしまう・・・。
採用者と会社のミスマッチを少なくできれば、早期離職を防げると思いませんか?

Jobポテンシャル診断「知っトク」は、20問の心理テストで31パターンの性格タイプを診断。
性格タイプ別の質問で、社風や同僚との相性を「知る」ためのサービスです。