- 個人情報法、プライバシー権といった言葉が一時よく取り上げられました。
- そのため、SNSをはじめとした「調査」に対し、日本ではまだ
- 「会社がそこまで個々の従業員に干渉してよいのか」と
- 尻込みする経営者様が存在するのも事実です。
- しかしながらアメリカ国内やグローバル企業では、
- 採用前のバックグラウンドチェックはOKどころか
- 企業の責任の一環となっており、
- 適切なチェックを行わず採用・雇用した従業員が
- 事件や事故を起こした時には、
- 企業が採用責任、雇用責任を追及されます。
- 日本でもバイトテロや従業員の煽り運転などは、
- 現代のネット社会では驚くほどのスピードで
- 拡散されるだけでなく、
- ネットを駆使した特定班と呼ばれるユーザーにより、
- 不祥事や問題が起きた場合、
- 本人の氏名、経歴だけでなく勤務先まで晒されるようになりました。
- 特にSNSは、炎上がよく起きます。
- 採用や雇用をする企業側からすれば、
- SNSできっちりチェックしておけば、
- ある程度、「やばい人物」を「やらかす前に」特定できるというメリットもあります。
- 今回もそのような事例です。
【経験不問、成果主義のメリットとデメリット】
- 今回のクライアント様は自動車修理を請け負っている企業様で、
- 特に高級車の持ち主をメインターゲットにしています。
- カーマニアが愛する高級車やクラシックカーなどは
- 特にパーツや部品が揃いにくく、
- その車の修理経験がある者も不足しがちです。
- そもそも労働力不足で3Kなブルーカラーの仕事を
- 敬遠する人も多いことから、
- 腕のいい修理工は業界全体が欲しがっている人材です。
- こちらの企業では、未経験者OK、学歴不問で期間工を募集し、
- その中で優秀な者を積極的に正社員登用しています。
- 創業からまだ浅く、社長の経営理念もあって、
- 実力さえあれば大歓迎という姿勢のため、
- 例えば刺青やタトゥーがあってもそれだけで
- 不採用にしたりすることはありません。
- このような人材募集のメリットは、
- 同業他社より応募者が集まりやすい点です。
- 一方、中にはやはりモラル面で問題がある人も
- 集まってくる可能性があります。
- 最近、期間工から正社員に登用した人物が
- 詐欺容疑で逮捕されるという事案が発生したのみならず、
- グループ会社でも同様の事案が発生しました。
- また複数の詐欺犯。
- こうなると企業自体の根幹を揺るがしかねません。
- ここでは具体的にどのタイプの詐欺であったかは
- 明言いたしませんが、昨今、若者がお金欲しさ、
- また騙され、振り込め詐欺の受け子、口座売買、ロマンス詐欺などに
- 手を出してしまう例がたくさんあります。
- 他にも薬物流通、盗品売りさばき、人身売買などもあるようです。
- このような懸念から、社員として採用予定しているA氏につき、
- SNS調査を行いたいとのご依頼がありました。
【羽振りが良すぎるのは注意信号】
- A氏のSNSを調査したところ、我々のアラートが鳴りました。
- どう考えても本人の収入に見合わないピカピカの高級車を乗り回す様子が
- 投稿されていたのです。
- その車は、価格にして4千万円。
- いくら自動車修理会社作業員には車好きが多いと言っても、
- A氏の月給25万円と見合いません。
- さらに、その腕にはロレックスが…。
- そもそもA氏は、実家が貧しく、高校すら卒業していません。
- 期間工に応募した時の応募動機も、寮、日払・週払といった
- 「とにかく今すぐお金が必要」といったものだったようです。
- 一体、どこからそんなお金が?
- 少し前に税務署の女性職員が風俗店で働いていたという
- ニュースがあったのをご記憶でしょうか。
- 様々な事情がありますから、
- 一概に副業や風俗業を否定するものではありませんが、
- 給料に見合わない派手な生活や大金の所持は、
- 何かしらアングラまたは違法なことに手を出している可能性は大きいです。
- 「まさか、人を売り飛ばしたり結婚詐欺したりしてないだろうな…」
- 我々の報告を聞いた経営者様は、苦虫を嚙み潰したように仰いました。
【詐欺ではなかったが…】
- 調査の結果、A氏は自分が修理を担当したお客様の車を
- 勝手に乗り回していたことが判明しました。
- 本人の聞き取りによって
- 「修理後の試し運転のつもり」だったことがわかりましたが、
- 試し運転の範囲を超えた距離であったこと、
- 修理会社の作業着を着た状態で乗っている姿を投稿したことは不適切で、
- 明らかにネット炎上とお客様からのクレームにつながりかねない行為です。
- このような高級な愛車を勝手に乗り回されネットに載せられたとあっては、
- お客様のお怒りは相当なものになり、社の信頼を失墜させかねません。
- 重大な職務規定違反として、社員登用の取り消しと契約解除が行われました。
- A氏は折角手にした、安定した将来を失ってしまったのです。
- 厳し過ぎる処分だと思われますか?
- この判断には、扱っているのが高級車や
- クラシックカーなど資産価値が高い物だというだけでなく、
- 次のような理由があるのです。
【少しでも早く炎上の芽を積むことがコストパフォーマンス的にも優れている】
- 実際に「採用候補者または従業員の不適切な行動」を
- 発見し対処した場合、次の3つの時点で時間的コストと
- 金銭的コストがどれくらい異なるかを比較してみましょう。
- 1、採用を決める前にSNS調査を行い、著しい問題があったため採用を見送る場合
- 2、採用決定後入社前に問題が発覚し、採用を取り消す場合
- 3、採用後、当該従業員が不適切行動をしたため問題が起きた場合
【企業調査センターが貴社のためにできること】
- SNS調査を重視する必要性は、
- 採用候補者の人となりを確認するという目的に加え、
- SNSそのものから発する炎上を予防するという側面もあります。
- 過去の発言や投稿から見て、今後どのような
- SNS発信をする人物であるかも確認したいものです。
- 昨今は皆さま既によくご存じのとおり、ネット社会であり、
- また問題行為に対し法律ではなく社会が厳しい時代でもあります。
- 昨今、何かしら事件が起きると、あっという間にSNSで炎上し、
- 本人の氏名や外見だけでなく、勤務先や出身校まで特定されてしまいます。
- 問題行動がプライベートで起きたものであれ徹底的に糾弾されるのですから、
- まして就業中にやらかしたとあっては、雇用主である企業が批判にさらされたり、
- イメージダウンすることは想像に難くありません。
- 仕事の能力の有無だけでなく、人格に問題がないか、
- ネットリテラシーに問題ないかというところまで、
- 会社は気にしなければならない時代なのです。
- そもそもこの採用時調査は、米国では95%の企業が行っている
- バックグラウンド調査とほぼ同種のものです。
- バックグラウンドチェック、
- 採用時調査を重視すべき理由には、次の2つがあります。
- ・バックグラウンドチェックを行わず、
- 不適切な人物を採用し不適切な業務に配属し、
- 事故や損害が起きた場合、雇用主にNegligent Hiring
- (過失採用、怠慢雇用)という責任が問われることがある。
- ・採用にかかるコストは高いが、
- 誤った人物を採用してしまってから解雇するのは、
- より難しくコストやリスクが高い。
-
【採用前調査・現職調査についてのご相談は当社へ】
- 企業様にとって多大な損害を防ぐため、当社ではSNS調査を
- はじめとした様々な調査を承っております。
- 今回のご依頼について解説しますと、
- Sトク(SNS特定サービス)をご利用いただいたのですが、
- このサービスでは調査の仮定で過去の違法行為や、
- あるいはそれ以上の問題が確認されることがあります。
- それだけでも「問題あり」と判断するには十分かもしれませんが、
- そこまでの調査過程で浮上した不審な人物について、
- 反社チェック(オプション)データーベース上で照会することによって、
- 犯罪歴や反社会的勢力との関わりまでしっかりと確認することができます。
- この他にも…
- まずはお気軽にお問い合わせください。
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