内定者の「SNSチェック」はできるのか?注目すべきポイントとは?

企業調査センター(KCC)がSNS調査を実施するにあたって、最初にチェックするべき3つの項目があります。それは、調査対象者のSNS上の「プロフィール」「投稿内容」「フォロー・フォロワー」です。

プロフィールの表現1つから対象者の性格や趣味を推察できます。投稿内容には、本人の価値観や人間性がダイレクトに現れます。また「どんな人をフォローしているのか?・誰からフォローされているのか?」を調べることで、対象者の交友関係を把握することができます。

「プロフィール」「投稿内容」「フォロー・フォロワー」は、Facebook、Twitter、Instagramといった代表的なSNSで閲覧可能ですが、非公開設定されているSNSや「裏垢(裏アカウント)」の情報をチェックすることは難易度が高く、多くの場合私たちのようなプロが調査することになります。

特定したアカウントはどうやって評価したらいいの?

それでは「プロフィール」「投稿内容」「フォロー・フォロワー」の評価ポイントについて説明しましょう。

プロフィール

通常のSNSアカウントと同様に、裏垢のプロフィールも詳細に書かれていることがあります。
プロフィールには「このアカウントで何の情報を取り扱おうとしているのか?」というヒントが隠されているのです。サムネイル(アイコン)よりも、文字情報を中心に発掘していきます。サムネイルの画像の中に、小さな文字でネガティブなメッセージが埋め込まれていることがあるので要注意です。

投稿内容

私たちが内定者のSNSチェックをしていると、様々な不適切な投稿をしている人を発見します。代表的な事例を紹介しましょう。

誹謗中傷ツイートをする人

飲食店の店員から電車ですれ違った人まで、不特定多数をターゲットにした「愚痴ツイート」です。赤の他人の写真が投稿されてしまうこともあり、こうした若者の愚行が社会的な問題にもなっています。このような「他人を嘲笑うこと」を趣味にしている人は、採用リスクが高い人物と言えるでしょう。

SNS上で「レスバ」している人

「レスバ」とは「レスバトル」の略で、SNS上の口論を意味します。
「あいつはレスバするやつで有名だよ」「あのサイトはすぐレスバになるよな」などと若者の会話に登場する「レスバ」は、SNSや掲示板をよく利用する人にとっては馴染みの言葉です。レスバの内容は、男女関係のもつれから有名人に対する誹謗中傷まで様々です。
子供じみた喧嘩のようなものがほとんどですが、SNSチェックを進めていくと「レスバの常習犯」を発見することがあります。こうした人は私生活でもトラブルを起こしやすく、協調性に欠ける人物と捉えることができます。ただし、あくまでも私情に突っ込む形になるため、お客様に対しては注意喚起としての報告に留めています。

職場やアルバイト先の悪口を投稿している人

「無能しかいない最低の職場だ」「あんなやつが上司でよく働いていけるな」など、新卒採用候補者のSNSチェックであればアルバイト先の悪口、中途採用候補者のSNSチェックであれば会社や上司の悪口の投稿をする人をよく見かけます。こうした人は、負の感情を貯めやすい性格の傾向にあると推測できます。常に負の感情を抱き続けいていながら、自分自身で解決策を模索できずにすべてを「他責」にするタイプです。企業の人事担当者としてみれば、このような人物は絶対に採用したくないでしょう。

上記①②③に共通して言えるのは、ネガティブな投稿が「繰り返し」行われるということです。弊社は、このような不適切な投稿についてまず調査書で最初にお伝えした上で、全体の投稿内容を総合的に判断して評価します。

フォロワーやフォローしている人物とのつながり


内定者のSNSチェックでは「フォロー・フォロワー」に大きなヒントが隠れていることがあります。フォロー・フォロワーの人数がどの程度いるのかも判断基準の一つです。
人数が多ければ「SNSと現実(リアル)が近い人」である可能性が高くなってきます。誰をフォローしているのか?をチェックすることで、対象者の趣味嗜好をかなり把握することができます。
また、相互にフォローしている人物を特定することで、所属しているコミュニティと温度感が浮かび上がってきます。新卒内定者のSNSチェックと言えども「半グレ」や「マルチ商法」の関係者をフォローしている人を発見することも稀にあります。

企業の採用担当者がSNSチェックで「できること」とは?

一般人でもSNSアカウントを特定することは可能です。
多くの採用ご担当者のお話を伺ってみると「採用候補者のSNSを自ら調べたことがある」と言う人も珍しくありません。ですが、アカウントを特定するまでに相当な時間を要してしまうでしょう。また、仮にアカウントを特定できても、対象者のリスクを的確に評価するためには、ある程度の場数を経験する必要が出てきます。結論を申し上げると、採用候補者や内定者のSNSチェックを内製化することは、コスト面でお勧めできないのです。

SNSチェックは今や必須の時代

昨今、企業の採用担当者の9割が採用候補者のSNSチェックをしたことがあると言われています。弊社(KCC)は、20年以上のバックグラウンドチェックで培った独自の調査手法でSNSアカウントを低コスト、かつ、スピーディーに特定することができます。

SNSアカウント速特定プラン「Sトク」は、チェック対象者1名様につき8,000円です。アカウントを特定できなかつた場合には、一切費用がかからない完全成功報酬型のサービスとなっています。貴社の採用ツールとして是非ご検討ください。